患者さんが急変。 その時にケアマネージャーさんが気をつけるべきポイントとは?

近年の日本では、夫婦の共働きや核家族化が進み、それに伴って独居で在宅医療をしている患者さんは増加傾向にあります。

そのため、ケアマネジャーさんが患者さんの状態変化に出会うということも珍しくありません。状況によっては、ケアマネジャーさんが速やかに医療機関に状況を伝え指示を仰ぐことになります。

一刻を争う状況下で、患者さんを救急搬送する時に、ご家族が遠方の場合には、ケアマネージャーさんが救急車同乗を求められるケースもあるかもしれません。

その際、生活状況等の情報は、診断や治療の補助になり、有意義な情報になります。また、緊急搬送に伴い、ご家族とのやり取りも発生することもあります。

そこで、今回は、患者さんが急変した際に、医療機関に対する情報連携のポイントとご家族に対する説明で気をつけることを紹介していきます。

【1】医療機関には直近の身体状況の変化を伝える

ケアマネージャーさんは、生活状況や家族背景などを患者さんに関する多くの生活情報を把握されていると思います。

特に、ご家族が遠方であったり、家族関係が希薄な場合は生活を支援しているヘルパーさんや訪問看護からの報告等によって、ご家族よりも患者さんの直近の変化や情報を把握されていると思います。

医療機関へ情報を伝える際には、最近食事や水分を取る際にむせている、活動低下により転びやすくなっているなど「身体状況の変化」を伝えることが大切です。

普段の生活状態がどの程度か、最近どのように身体状況が変化してきたかを搬送先の救急医が把握することで、医師は診断、精査、治療へとつないでいきます。

また、在宅医が介入している場合は、在宅医から情報提供書を医療機関に提示します。あまり深刻に捉え過ぎず、把握されている患者さんの状態を客観的に伝えることが大切です。

【2】複数の連絡先を準備し、優先度を決めておく

独居で生活されている方の場合、ケアマネージャーさんが救急車に同乗することも多くなるかと思います。

緊急搬送などの急な対応が必要になる場合に備え、遠方のご家族と「誰が・どのように対応するのか」を事前に決めておくとよりスムーズに対応できます。

キーパーソンが一人の場合、連絡がつかないなどのケースも増えてきています。ご家族と相談の上、複数の連絡先を用意しておき、その上で連絡の優先度を決めておくとよりスムーズな対応ができると思います。

ご家族によっては、普段関わりをあまり持てていない方でも、治療の重要な意思決定に影響力を持っている可能性もあります。

キーパーソン以外に治療方針に関わりを持ちたいご家族の存在を知っておくことが大切になります。

【3】ご家族に対する医学的な説明は医療機関に任せる

患者さんの急変があった時に、ご家族から質問を受けることもあると思います。
その際に、「発見も早かったようですし、大丈夫だと思いますよ」など、ご家族を安心させたいという思いから伝えたくなることもあるかと思います。

しかし、高齢者は治療中に安定してきても、状態が変化することがあります。
例えば、誤嚥性肺炎などを繰り返している患者さんは肺炎を治療しても、完全に元の状態に戻るわけではなく、一段階嚥下状態が下がることなどはよくあるケースです。

常に医師からご家族に対して医学的な情報を伝えてもらうようにして下さい。医師から伝えることで、的確な状態を把握することができます。

ケアマネージャーさんから伝えてしまうと、曖昧な情報がご家族に伝わってしまい、後々問題になるケースもあります。ご家族から質問を受けても「私では判断出来ません。医師から説明があると思います」等のように回答し、医療機関からご家族に説明してもらうようにして下さい。

まとめ

ケアマネジャーさんは患者さんの生活に関わる大変重要な役割を担っており、患者さんの急変時の対応を求められる場面は多いです。

医療機関と協力して、患者さんやご家族にとって最適な支援ができるようにしましょう。

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