患者さんが急変。 その時にケアマネージャーさんが気をつけるべきポイントとは?

近年の日本では夫婦の共働きや核家族化が進んでいますが、それに伴い独居で在宅医療をしている患者さんは増加傾向にあります。ケアマネジャーさんが患者さんの状態変化に出会うということも珍しくありません。状況によっては、ケアマネジャーさんが第一発見者になることもあると思います。その場合は、速やかに医療機関に状況を伝え指示を仰ぐことになります。

一刻を争う状況下で、患者さんを救急搬送する時に、ご家族が遠方の場合には、ケアマネージャーさんが救急車同乗を求められるケースもあるかもしれません。その際、生活状況等の情報は、診断や治療の補助になり、有意義な情報になります。また、緊急搬送に伴い、ご家族とのやり取りも発生することもあります。

そこで、今回は、患者さんが急変した際に、医療機関に対する情報連携のポイントと、ご家族に対する説明で気をつけることをまとめました。

医療機関には、直近の身体状況の変化を伝える。

ケアマネージャーさんは、生活状況や家族背景などを、患者さんに関する多くの生活情報を把握されていると思います。特にご家族が遠方であったり、家族関係が希薄な場合は、生活を支援しているヘルパーさんや訪問看護からの報告等により、ご家族よりも患者さんの直近の変化や情報を把握されていると思います。

医療機関へ情報を伝える際には、最近食事や水分を取る際に咽ているとか、活動低下により転びやすくなっているなど「身体状況の変化」を伝えることが大切です。普段の生活状態がどの程度か、最近どのように身体状況が変化してきたかを、搬送先の救急医が把握することで、医師は診断、精査、治療へとつなぎます。

また、在宅医が介入している場合は、在宅医から情報提供書を医療機関に提示します。あまり深刻に捉え過ぎず、把握されている患者さんの状態を客観的に伝えていただけると、医療機関は助かります。

複数の連絡先を準備し優先度をつける。

独居で生活されている方の場合、ケアマネージャーさんが、救急車に同乗することも多くなるかと思います。緊急搬送などの急な対応が必要になる場合に備え、遠方のご家族と「誰が・どのように対応するのか」を事前に決めておくとよりスムーズに対応できます。

キーパーソンが一人の場合、連絡がつかないなどのケースも増えてきています。ご家族と相談の上、複数の連絡先を用意しておき、その上で連絡の優先度を決めておくとよりスムーズな対応ができると思います。

ご家族によっては、普段関わりをあまり持てていない方でも、治療の重要な意思決定に影響力を持っている可能性もあります。キーパーソン以外に治療方針に関わりを持ちたいご家族の存在を知っておき、情報を出してもらえると医療機関は助かります。

ご家族に対する説明は医療機関に任せる。

患者さんの急変があった時に、ご家族から質問を受けることもあると思います。その際に、「発見も早かったようですし、大丈夫だと思いますよ」など、ご家族を安心させたいという思いから伝えたくなることもあるかと思います。

しかし、高齢者は治療中に安定してきても、状態が変化することがあります。例えば、誤嚥性肺炎などを繰り返している患者さんは肺炎を治療しても、完全に元の状態に戻るわけではなく、一段階嚥下状態が下がることなどはよくあるケースです。

常に医師からご家族に対して情報を伝えてもらうようにして下さい。医師から伝えることで、的確な状態をご家族も把握できます。ケアマネージャーさんから伝えてしまうと、曖昧な情報がご家族に伝わってしまい、後々問題になるケースもあります。ご家族から質問を受けても「私では判断出来ません。医師から説明があると思います」等のように自分で判断せず、医療機関からご家族に説明してもらうようにして下さい。

まとめ

ケアマネジャーさんは患者さんの生活に関わる大変重要な役割を担われており、患者さんの急変などでも対応が求められる場面は多いです。

救急搬送の場面では正しく状況を伝えるようにしていただけると医療機関は助かります。また、ご家族に対して、医療的な説明が必要な場合には、必ず医師からしてもらうようにして下さい。その方が不必要なトラブルを防ぐことができます。

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