褥瘡がある患者さんをケアする際に注意すべきポイント

ケアマネジャーさんができる褥瘡への対応は予防に尽きます。なぜなら、褥瘡の処置自体は、医師の指示のもと、訪問看護師さんが対応するケースが多いからです。

しかし、褥瘡の予防には、患者さんの日常動作の観察が必要なため、ケアスタッフの協力が重要になります。そこで今回は、褥瘡に対して、ケアマネジャーさんが注意すべきことを紹介していきます。

褥瘡の発見と処置

褥瘡の処置には、その症状によって対応出来るスタッフが限定されています。ケアマネジャーさんが褥瘡を発見した場合には迅速に看護師、医師へ連絡をお願いします。

褥瘡は小さなものであっても、感染症やポケットの有無によって、病状が悪化する危険性があります。そのため、ケアマネジャーさんは「どの部位に」「どの程度の褥瘡があるか」を事前に医療スタッフへ確認してください。

褥瘡の症状としては、(1)傷になっている(2)えぐれている(3)体液が滲みでている(4)骨が見えている、などが挙げられます。症状の経時的な観察、処置などは医療職に任せた方がよいでしょう。

処置を続けていても悪化する場合には栄養状態なども加味する必要性があります。チーム間でのコミュニケーションを密に取り最適な状態を作り出すことが大切です。

体位変換とギャッチアップの確認

体位変換は、右側臥位と左側臥位を交互に2時間毎に行うのが一般的です。褥瘡は局所に長時間圧迫が加わることによって発生するため、体位変換スケジュールで管理することが求められます。

一方、ケアマネジャーさんが体位変換をしても、患者さん自身が元に戻してしまうケースがあります。その場合は、あらかじめご家族さんの協力が必要なことを説明しておきましょう。

問題なのは、すでに褥瘡を発症しているケースです。この場合、指定の体位やベッドギャッチアップを恣意的に変更すると、知らず知らずの内に症状が悪化することがあるので注意してください。

負荷がかかる体位の場合は、体位変換用補助器具を使用してカバーすることが出来ます。その際は、医療スタッフが集まる担当者会議で意見調整を行います。経済的な負担が発生する場合はご家族に了承を取っておきましょう。

患者さんに合わせたマットレスの準備

褥瘡を未然に予防するためには、マットレスの種類と質に気を配りましょう。特に、患者さんの体位変換の癖が強い場合は、あらかじめ良質なマットレスにすると効果が期待できます。

マットレスの選び方としては、患者さんが通院している病院のマットレスを参考にしてください。マットレスの種類には様々な種類がありますが、大きく(1)体位変換機能(2)圧力切り替え機能に注目しましょう。

自力で体位変換が出来ない、褥瘡が複数の部位に生じているなど、患者さんの容態に合わせて必要な機能を選択してください。一方で、体位変換機能によって新たな褥瘡が出来てしまうケースもあるので、油断は禁物です。

車椅子を使用する際の注意点

患者さんが車椅子を利用する場合は、(1)利用する頻度(2)車椅子の種類、をあらかじめ聞いておきましょう。車椅子を使用している時間の長さや、使用時の姿勢によって、褥瘡の発生と進行のリスクがあります。

車椅子の種類には、リクライニング機能、ティルト機能、低床タイプなどがあり、患者さんの用途に合わせて選択する必要があります。また、補助具としてクッションを利用し、耐圧分散を図ることもできます。

車椅子の選定についても、基本的に病院利用時のノウハウを聞いておくと良いと思います。そうすることで、不必要に高性能な車椅子を選択することなく、適切な設備を準備することが出来ます。

まとめ

褥瘡のある患者さんをケアする上で、体位変換や設備を整えることがが重要になります。

特に、必要なマットレスや車椅子などは、事前に病院からノウハウを聞いておくことで、褥瘡の予防並びに進行を食い止めることができます。

もし、褥瘡の症状がみられた場合は、自力で処置を判断せずに、訪問看護師さんや医師に相談してください。

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