運動習慣による予防が鍵!ロコモティブシンドロームとは

在宅医療や介護を行う上では、予防的観点からのリスク回避や生活の質(QOL)の維持を図ることが大変重要です。
そこで今回は、スタッフや家族といった見守る側が気にかけておきたい概念として「ロコモティブシンドローム」について紹介していきます。

ロコモティブシンドロームとは?

ロコモティブシンドロームとは、運動器症候群とも呼ばれ、骨や関節、筋肉などの運動器の衰えによって「立つ」「歩く」といった身体機能が低下している状態のことです。
運動器が衰えることで生活に最低限必要な日常的動作(ADL)に影響が及び、寝たきりや要介護の状態に陥るリスクが高まります。

寝たきりや要介護の状態になると身体の不都合のみならず、認知症を発症する原因にもなります。ケアを行う立場としては、深刻な状況に陥る前に真剣に予防・対処を行わなければなりません。

ロコモティブシンドロームの基準

ロコモティブシンドロームの症状を確認するため、基準となるチェック項目を押さえておきましょう。

  1. 片足立ちで靴下が履けない
  2. 家の中でつまずいたり、滑ったりする
  3. 階段をのぼるのに手すりが必要である
  4. 家での「重い仕事」が困難である
  5. 2kg程度の買い物をして、持ち帰るのが困難である
  6. 15分程度を続けて歩くことができない
  7. 横断歩道を青信号で渡りきれない

この7項目のうち、1つでも当てはまる場合は、ロコモティブシンドロームの可能性があります。当てはまる項目が「0」となるように、以下で予防と対策を紹介していきます。

予防と対策

運動器の機能低下が少しでも現れたら、運動を行う習慣を速やかに作っていきましょう。筋肉や骨、軟骨、椎間板といった運動器は、運動や生活の中で身体を動かし、負荷がかけられることで維持されるものです。
つまり、日常生活で適度な運動を行い、身体を大切にしながら「使い続けること」が必要であるということですね。

また、過度な運動や体重超過により負担をかけすぎると、怪我や故障の原因になります。一方で、体重が大幅に減少すると筋肉や骨は弱くなってしまいます。運動だけではなく、適切な食生活も心がけて肥満・やせすぎにならない環境を整えていきましょう。

運動機能が低下し、ロコモティブシンドロームの状態になると、転倒のリスクも高まります。以下の記事で高齢者の転倒について紹介しているのでぜひご覧になってください。

寝たきりの原因になりやすい転倒の原因から予防まで

まとめ

QOL維持や介護予防において重要なロコモティブシンドロームの概要と予防・対策についてご理解いただけたでしょうか。

見守る側としては、予防のために必要な習慣づけを行うよう早期から支援し、深刻な事態に陥ることを防ぐよう努めていきましょう。