在宅医療における4つの誤解

皆さんは在宅医療に対してどのようなイメージをお持ちですか?ケアマネさんやかかりつけの病院から紹介されるといったきっかけがないと、なかなか調べることはなく、漠然としたイメージしかお持ちでない人も少なくないのかもしれません。
そこで今回は、在宅医療を始める際に誤解されやすい点を解説していきます。

1)家族がすぐに対応できない環境の場合、在宅医療を受けることは難しい

最近では、高齢者の1人暮らしはよく見受けられます。また、家族と住んでいたとしても、家族は仕事で日中は不在であったり、家族自身も高齢である場合もあるかと思います。
このような場合、患者さんが要介護になってしまったら自宅で過ごすことさえ難しい、在宅医療はできないと考えがちですが、実際にはそのような状況でも在宅医療を受けることは可能です。
訪問看護師やケアスタッフに支えてもらうことで、ご本人さえ希望すれば多くの場合で在宅医療を利用することができます。

在宅医療が可能なのかを家族が判断するのではなく、少しでも迷ったらまずは医療機関に相談しましょう。また、この際に患者さん自身の希望も必ず確認しておきましょう。

2)在宅医療は終末期に利用するものであり、病気の症状が重く、かなり進行している状態だと在宅医療では対処できない

在宅医療を利用する時期として「病院で出来る治療はなく、あとは死を待つだけの状態」、つまり終末期でしか在宅治療は利用できないと考えている人が多くいますが、実際には異なります。
住み慣れた自宅で療養できるということは患者さんにとって大きなメリットです。もちろん終末期に在宅医療を利用される方は多くいらっしゃいますが、症状の重さに関わらず、患者さんの要望に応じて柔軟に在宅医療に切り替えることは可能です。
また、医療技術も進歩してきているため、今まで在宅では難しいとされていた経管栄養を行っている方や人工呼吸器を装着した方なども十分対応できます。

ご家族が医療ケアを行うことが難しくても、在宅の現場では介護側の負担を減らすことは可能です。医療スタッフやケアマネさんと話し合う中で、ベストなスタイルを確立させていきましょう。

3)在宅医療を始めるためには、今まで通院してきた病院を全てやめなければならない

在宅医療を始めるためには、今まで通院していた病院で診てもらうことをやめ、在宅療養に完全に切り替えなければならないと思い込みがちです。
在宅医療を始めたいが今までのかかりつけ医は変えたくない場合、病院への通院治療と在宅医療を並行して行うということも実際には可能です。

今までのかかりつけ医を変えたくないという理由で在宅医療に対して消極的になるのではなく、まずその旨を医療機関に相談してみることが大事ですね。

4)在宅医療では、自宅で看取らなければならない

在宅医療を利用するのであれば、看取りの時も自宅でなければならばいけないと思っている方は多いです。しかし、ご本人やご家族が最期は病院と希望されれば、そのように対応することも可能です。

最初に決まっていなくても、在宅医療を利用する中で看取る場所をゆっくり決めていけば大丈夫です。

まとめ

今回は多くの方が誤解しやすい在宅医療の真相についてご紹介しました。もし、他にも在宅医療について気になるところがあれば、まずは在宅医療に対応しているお近くの医療機関に相談してみてくださいね。今まで不可能だと思っていたことも案外簡単に解決するかもしれません。