ケアスタッフが必ず覚えておきたい6つのバイタルサイン

バイタルサインは「生命の徴候」と直訳されます。治療の効果や新たな病気の危険度を把握する手段であり、患者さんをケアする上で最も重要な指標の1つです。主なバイタルサインは、以下の6つとなります。

  1. 意識
  2. 血中酸素飽和度
  3. 脈拍数
  4. 呼吸数
  5. 血圧
  6. 体温

バイタルサイン は、患者さんの状態をよく知るために重要な要素として考えられています。そこで今回は、患者さんの変化をよりよく察知するために、覚えておきたい6つのバイタルサインの種類と測定方法について、それぞれ紹介していきます。

意識レベルの確認

患者さんの意識レベルを確認するには、通常の状態とどのように違うのかを観察します。例えば普段から会話ができる人が返事のみになると意識レベルの低下と考えます。

  1. 目・耳は正常に反応するか
  2. 声は出せるか
  3. 揺すりに反応するか

上記の3点を確認にします。1から順に意識レベルの確認が行われ、揺すりに何も反応しない状態が、最も意識レベルが低いとされています。

報告の具体例としては、「呼びかけで目を開け、声が出せる状態です。」「呼びかけには反応せず、揺さぶって声が出ますが、目は開いていません。」などが挙げられます。目耳・喉・全身の順に反応があるかどうか、順に整理して報告します。

また、上記の意識レベルは主に介護ケア業界で使用される方法であり、医療レベルではJCSやGCSと呼ばれる意識障害の簡易検査法が使用されているので、混同しないようにしましょう。

血中酸素飽和度の測定

血中酸素飽和度は血液中の酸素濃度を指し、「SpO₂」「サチュレーション」「サット」などと呼ばれます。測定方法は、パルスオキシメーターと呼ばれる医療機器を患者さんの指先に使用して測定します。

血中酸素飽和度は、一般的に95パーセント以上で正常値、90%未満で処置が必要な状態です。基礎疾患により通常の値が低い方や不整脈や末端冷え性などの持病がある場合は、正確な測定を行うことができない場合があります。

また、他のバイタルサインに問題がある場合は、指を変えて再度計測することで、正確な数値の把握に努めましょう。

脈拍数の確認

脈拍数とは、1分間に打つ脈の数のことです。脈拍を測定する部位はいくつかありますが、肘から手に流れている橈骨動脈を使用するのが通常になります。

おおよそ1分間に60~100回が正常です。40回以下だと徐脈、100以上だと頻脈と呼ばれ、医療スタッフに報告が必要になります。同時に、一定間隔で脈を打っているかどうか確認しておきましょう。

また、血圧が低く、腕で脈拍を測定しづらい場合は、首の頸動脈・足の大腿動脈などで代替することが可能です。

呼吸数の確認

呼吸数とは、1分間の呼吸数のことです。測定方法は、胸の上り下がりで1回と計測され、1分間に16~20回が正常値になります。

呼吸数を計測する際、患者さんが緊張して正確な回数を測れないことが多いため、血圧などと一緒に計測するといいでしょう。

また、呼吸数を計測する際、左右の胸の膨らみや呼吸音に異常がないかどうか確認して下さい。

血圧の測定法

血圧は、血管内部の圧力のことです。主に、120/80mmg以下などと表記され、それぞれの数値は収縮期血圧/拡張期血圧と呼ばれます。

一般的に、140/90mmg以上で高血圧と呼ばれますが、他のバイタルサインに異常がなければ、直ちに問題はありません。一方、収縮期血圧が80mmg以下の場合はすぐに医療スタッフへ報告が必要です。

また、血圧は時間帯・体勢・運動直後などの要因で細かく変動するため、同じ条件で測定することが求められます。

体温の測定法

体温の測定は、脇の下に体温計を挟み込むようにして測定します。標準の体温は36℃~37℃と言われ、普段から0.5℃以上の差が出た場合は注意が必要です。

また、やせ型の患者さんの場合には、体温計を挟んだ腕を、もう一方の腕で支えるようにすると良いでしょう。

まとめ

今回紹介したポイントは、患者さんの状態や異常を早期に発見するために使用される6つのバイタルサインです。

バイタルサインには標準値・異常値の目安が設定されていますが、患者さんの病状や体質によって細かく変化します。

そのため、異常値が測定された時に対応するのではなく、前日との比較で変化がある項目に注目し、原因を探究する姿勢が求められるでしょう。

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